人生が変わった半年間
原 圭佑さん
経法学部 応用経済学科
留学期間:2024年9月~2024年12月
留学先:全北大学校
留学先大学について
韓国南西部の全州市にある全北大学校に半年間留学していました。ソウルからKTX(高速鉄道)で1時間40分、バスで約3時間の距離にあります。イメージ的には松本と東京の距離感です。地方都市の大学なので、日本人があまりおらず集中して韓国語を勉強できる環境にあります。それに、国際交流に力を入れている大学であるため、色々な国からの留学生がいます。授業でも、日本人は僕含めて2人しかいませんでした。このような環境にあるため、韓国語以外にも英語や中国語など、他の国の言語も勉強しようと思えば勉強できます。また、全北大学はとにかくキャンパスが大きく、敷地内の寮から、講義棟まで歩いて15分、正門までは20分かかるほどです。そのため、移動だけでかなり大変な思いをしながら毎日通っていました(笑)。キャンパス内にはコンビニやカフェがいくつもあるので、かなり便利でした。大体各学部棟に1つずつくらいあったと思います。大学の目の前には「旧正門大学路」と呼ばれる商業地があり、カフェや飲食店、コンビニ、生活雑貨店などが数多く立地し、生活する上でかなり快適でした。カフェが大量にあったおかげで、作業したいときに場所選びに困らなかったのも良かったです。
また、全州市は、古くからの街並みが残る美しい街です。映画やドラマのロケ地としても使われることも多く、休日や時間があるとき、ドラマのロケ地巡りをすることも出来ます。僕も、実際に見ていたドラマのロケ地巡りが出来たことが、今でも思い出の1つとして残っています。加えて、「食は全州にありby大泉洋(水曜どうでしょう)」という言葉にもある通り、料理がとても美味しい地域としても有名です。全州発祥のビビンバやコンナムルクッパ、マッコリなど、料理のレベルがかなり高く、どの飲食店も美味しかった記憶があります。
学習面について
授業に関しては、韓国語の授業3つと英語で受ける授業1つの計4つを履修していました。韓国語の授業は「読解」「筆記」「会話」の3つで、交換留学生は必修となっています。初回にクラス分けのテストがありますが、履修期間内であれば自分で行きたいクラスに変更できるので、自分のレベルに合ったクラスで授業を受けることが出来ます。韓国語能力試験4級以上保持していると学部の授業も履修することが可能です。僕は、保持していなかったため、履修できませんでした。ですので、4級を保持しておくと授業選択の幅が広がるので、取得しておくといいと思います。英語の授業は、留学生でも履修できる教養科目のような扱いで、語学要件なく履修出来ます。興味がある授業があれば履修すると面白いかもしれません。僕の履修した科目は「Politics of East Asia」という政治の授業で、日中韓の政治体制や政治問題全般に関する授業でした。当初英語授業をとる予定がなかったので、履修が決まった時はかなり心配でしたが、前もって予習やレポートを進めておいたことが功を奏して、終わってみると一番上の評価をいただくことが出来ました。
生活について
留学中は寮で生活していました。寮には、食堂・コンビニ・飲食店・カフェ・生活雑貨店・自習スペース等生活する上で必要な設備は十分すぎるくらい設置されており、かなり便利でした。部屋は基本二人部屋です。僕は日本人のルームメイトと生活していました。なので、ルームメイトとのコミュニケーションで困ったことはなく、言語面でのストレスを受けることはあまりありませんでした。これが留学において良いか悪いかはさておき、このおかげであまりストレスを受けることなく生活することが出来ました。授業外での活動では、サークル活動に積極的に参加していました。「日本語研究会」というサークルと「ジャガース」という野球サークルの2つに所属しており、そこで韓国人学生や留学生と交流していました。
「留学中一番記憶に残っていることは何か」と聞かれたら、僕は絶対サークルについて話すと思います。なぜかというと、サークルで過ごした時間が何よりも多く、濃かったからです。サークルでは合宿やたこ焼きパーティー、リーグ戦や新歓飲み会等、イベントがかなり多く、そういったイベントには必ず参加していたことに加えて、毎日授業が終わるとサークル室に行っては、遊んだり作業したりと僕の生活の半分以上をサークルが支配していたと思います。これから留学に行く方に対してのアドバイスです。サークル活動には絶対参加した方がいいです。サークルに参加すると、留学生活の満足度が大幅に向上するだけでなく、数多くのネイティブスピーカーの友人を作ることが出来ます。言語上達には、ネイティブスピーカーとの会話が必要不可欠なので、そういった彼らとの出会いを求めるといった意味でも、留学中はサークルに参加した方がいいです。

留学で得たこと
今回の留学で得たものは、自分から積極的に行動して、道を切り開いていく行動力だったと思います。知り合いが誰もおらず、最初の方は孤独を感じることもありました。ですが、機会を待つのではなく、自ら積極的に行動することを意識して行動した結果、自然と周りに友人が集まり、生活が充実していったと思います。僕は学期初めからこのマインドで行動した結果、サークルを中心に交友関係がどんどん広がっていった記憶があります。ですので、留学する上で変に遠慮する必要はありません。オープンマインドで、毎日友達を作るつもりで行動することで道は開けると思います。自分にとって新しい出会いがありそうなイベントに参加する機会があれば、どんどん参加するといいと思います。
後輩へのアドバイス
今回の留学では、いい意味で自分の人生観をかなり変えられました。世界に出ることの楽しさを知ることが出来ました。日本にずっととどまり続けることに危機感を覚えました(個人的な感想です)。ですので、留学に少しでも興味ある方は迷わずに行ってください。一歩飛び出してみるだけで色々な意味で世界が変わります。それに、社会人なってからだと留学するのはかなり難しくなると思います。ですので、比較的まとまった時間を捻出しやすい大学生のうちに留学行っておいた方がいいです。変に躊躇すると後々後悔することになると思うので、少しでも行きたい気持ちがあるなら、迷わず留学に行くことをお勧めします。

知の森基金へのメッセージ
知の森基金からの奨学金をいただけたおかげで、留学生活の経済的な負担がかなり楽になりました。支援していただき、ありがとうございました。僕の場合は、寮費が給付金額とほぼ同じでしたので、実質無料で寮を利用することが出来ました。留学費の大部分を自分の貯金から賄っていた自分にとって、知の森基金からの奨学金は、留学生活のこの上ないサポートとなりました。
改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
今後、僕と同じように留学を志す信大生に対しても支援していただけると幸いです。
